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グローバルキッチン Vol.03

LIFE*よみもの

グローバルキッチン 〜世界とつながる私のキッチン〜

Vol.3 野菜の“旬”のイマドキ事情

グローバルキッチン 〜世界とつながる私のキッチン〜

今回は、野菜の旬のお話です。といっても、今ではスーパーに行けば1年中キュウリやトマトがありますよね。もともとキュウリやトマトは夏野菜の代表格。なのにどうして1年中食べられるようになったのでしょうか?
その理由には、ビニールハウスなどの温室栽培の技術が進んだこと、外国からも野菜が輸入されるようになったこと、そして「リレー出荷」が挙げられます。


「リレー出荷」ってちょっと聞きなれない言葉でしょ?

これは日本の北と南の気温差によって各地方の旬が少しずつずれるのを利用して、まるで運動会のリレーでバトンを渡していくように産地をつないでいく出荷方法のこと。桜前線みたいに、「旬の前線」が南から北に移動していく……想像すると、ちょっとおもしろいでしょ?そういえば、スーパーや八百屋さんに行くと、季節によって、その野菜の産地名が違っているなぁと気がついた人もいるのでは?


スイカを例にみてみましょうか。東京でスイカがお店にお目見えするのが春先。熊本産のスイカに始まり、徐々に産地が移ってゆき、夏には鳥取産や山形産、晩夏になると北海道産に替わります。

私の故郷は熊本です。小さい頃、夏の日課といえば、お風呂上りになると、甘くて大きな地元産のスイカに母が包丁を入れてくれ、その一番大きな一切れを妹と争い、ちょっとだけ塩を振って縁側でかぶりつくことでした。


でも、今では真夏に私の地元で、地元熊本のスイカがスーパーに並ぶことはありません。並んでいるのは東京と同じく、鳥取産だったり島根産だったり。熊本のスイカは5月ごろに東京市場に向けてみんな出荷されてしまいます。これは、熊本のスイカの旬が夏から春になったわけではなく、早く気温の上がる南の地域であることを利用して、市場によそよりも早く出荷することでスイカを高く売るという、農家さんたちの戦略でもあるのです。


グローバルキッチン 〜世界とつながる私のキッチン〜

一方で、最近では、地元のものを地元で消費する(食べる)「地産地消」(ちさんちしょう)が全国で盛んになってきています。スーパーでもそんなコーナーを見かけたこと、ありませんか? 各地でとっても賑わっている、農家さんたちが直接販売するお店「農産物直売所」には地元の旬のものが豊富に揃っていますよ。ぜひ、のぞいてみて。


そして、女の子が大好きなトマトのことを少し。
トマトを切るときは、必ず、縦に包丁を入れてくださいね。トマトは丸い実の上と下では味が違います。下のほうが甘さ、上はどちらかといえば酸味を感じます。だから、縦に切ると酸味と甘味が混ざってほどよいバランスになるんです。ぜひ、試してみてください! 


最後に、本来のその野菜の旬ってどうやったらわかるかご存知ですか?
それは、お店にその野菜がたくさん並んで一番値段が安いとき!
だから今の時期に安いなと思う野菜を買って、たっぷり食べてください。
旬の野菜は、やっぱり、栄養価も高くておいしいですから。


<次回のリリースは10月2日。お楽しみに♪>

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LIFE*よみもの

永田麻美

永田麻美

(ながた まみ)

地域開発プランナー・コーディネーター

【プロフィール】
熊本県生まれ。(株)INAXから(学)産能大学(現・産業能率大学)に。同大にて企業の経営コンサルティングプロジェクト、企業人の意識調査、マーケティング調査に携わる。また、企業人のメンタルヘルス事業にて「メンタルマネジメント相談室」インテーカーを務める。 平成5年(財)21世紀村づくり塾入職(平成13年より(財)都市農山漁村交流活性化機構に名称変更)。 平成7年秋〜平成19年3月まで農業雑誌『びれっじ』編集長(『びれっじ』は平成19年4月より休刊)。全国の農山村を自ら取材、執筆、編集。 その後、食・農業・環境の雑誌『空ト風ニ』の編集長を経て現職。


【著書】
「アースウォッチ」(共著、第一書林)
「グリーン・ツーリズムとむらまち交流の新展開」
(共著、家の光協会)


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