


最近、お茶のお店って増えたなぁと思いませんか?あの、ふくよかな深〜い釜煎りの香り漂う商店街の日本茶専門店とかデパートのお茶売り場じゃなくて、日本茶(緑茶)を紅茶やウーロン茶感覚で選べたり、店内で飲めたりするようなお店。
また、最近では、緑茶に乾燥したハーブや果実の実などを絶妙にブレンドしたフレーバーティーを売るお店なども出てきて、お茶のイメージもずいぶんおしゃれに変わりました。
そうした日本茶ブームのきっかけを作ったと言われる表参道のあるお店では、かわいい小物を買うような感覚でいろんな地域のお茶が買えます。以前はお茶といえば、1袋100グラム入り。でも、このお店で売られているのは半分の50グラムの小袋入り。だから、気軽にちょっと試したい気分になってしまいます。

ところで、このお店でこんなお話を教えていただきました。「人間は3つ並んだものを選ぶとき、真ん中を選びたがる」んだとか。たとえば、同じ商品が500円、750円、1000円と並んでいれば、ほとんどの人が750円のものを買っていくそうです。皆さんはどうですか?おもしろいですね、人の心理って。
さてさて、また話をお茶に戻しましょう。
緑茶も紅茶もウーロン茶も、実は同じ木から作られるって、知ってました?
緑茶も紅茶もウーロン茶も、実は同じ木から作られるって、知ってました?お茶は収穫してからほうっておくと自然発酵していきます。緑茶はそれを止めるために、なるべく早く蒸したり炒ったりします。それに対して紅茶は、葉の水分を30%以下にまで飛ばして発酵させます。ウーロン茶は緑茶と紅茶の中間、つまり半発酵させて作ります。
紅茶といえばやっぱりインドとかスリランカ産が有名ですよね。でも、昔は、日本でも大規模に紅茶が作られてたんですよ。なんと海外に輸出もしていました。ところが戦後、日本が工業化に力を入れて経済が成長していくにつれ、世界の中ではインドやスリランカ産の安い紅茶が有利になっていきました。さらには1971年、紅茶の輸入が自由化され海外からどんどん入ってくるようになって、国内産の値段がどどーんと下がってしまいました。それ以来、ほとんどのお茶農家が緑茶だけを生産するようになったんです。
けれど最近になって少しずつ、また紅茶を作り始めるお茶農家さんが増えてきているんですって。なんだかうれしいですよね。紅茶専門店の方によれば、国産の紅茶は、灼熱の太陽を浴びて作られた輸入紅茶と違って、やわらかいまろやかな味でとても飲みやすいのだそうです。

冷え性の私は、冬は「生姜紅茶」が欠かせません。紅茶にすりおろした生姜や粉末の生姜をちょこっと、さらに黒砂糖か黒蜜をこれまた少し加えます。おいしくって、体も温まって一石二鳥!風邪気味のときなどにもおススメです。
あ、ちなみに、緑茶は温かくても体の熱を取る作用が働きます。なので、冷え性がひどい人は、発酵茶や半発酵茶を温かくして飲むほうがいいみたいですよ。
お茶を飲むときには、ちょこっとお茶のお話を思い出してみると、味わいが違うかもしれませんね。
<次回のリリースは9月18日。お楽しみに♪>
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