こんにちは、森麻子です。 前回はきれいに歩くためのお話をしましたが、その後意識して歩いていらっしゃいますか。 日常生活の中でできることなので、歩くときには是非思い出してやってみてくださいね。
今回のテーマは、『ほっそりとした二の腕を目指そう』です。
皆さんは、どの部分からが「腕」だとお考えでしょうか? 腕の付け根から? 脇から? いろんなお考えがあるかと思いますが、バレエダンサーは“肩甲骨から”が「腕」だと考えています。 『かんたんボディメイキング』の記念すべき第1回目に「肩甲骨」についてのお話をしました。プルモア・メンバーの皆さんから、「ウエスト」や「太もも」など多数のお悩みが寄せられる中、なぜ第一回が「肩甲骨」なのだろうと不思議に思われた方も多いのではないでしょうか? 実は、身体を動かすことにおいて、「肩甲骨」はとても重要な役割を果たしているのです。腕も、肩甲骨から動かすことで、筋肉への働きかけが大きくなり、二の腕を引き締める効果がでてきます。
今まではどちらかというと下半身を中心としたエクササイズをご紹介してきました。が、バレエダンサーはいくら脚が綺麗でも、腕が美しくなければプロとは言えません。 「手・腕を1mmでも長く、美しく見せたい!」 バレエダンサーは常にそう考え、そのために指の先にまで入念に神経をめぐらせているのです。
それでは、二の腕のエクササイズをご説明したいと思います。 きちんと行うとかなりきついと思いますが、しっかりと二の腕の筋肉に働きかけるエクササイズになっています。がんばってくださいね。
姿勢を正して立ちます。 そして、肩甲骨が上がらないように意識をしながら、球体を包み込むように少しひじを上げます。
ゆっくりとひじを肩の位置まで上げていきます。 このとき、肩があがらないようじすることがポイントです。
上げた腕を下ろします(ひじを下げる)。 この時、頭が上に引っ張られるような感じを意識してください。
どこに筋肉の意識を持つのかを考えながら、5回くらい腕を上下させてみましょう。白鳥のような、なめらかな動きを心がけてくださいね。また、両手の動きがバラバラにならないように、きちんと意識してください。
全身が映る鏡の前に立って、腕の動きがどのように見えるのかをチェックしていただくと、より良い効果が期待できます。 「目で見ること」によって、自分が今どう見えているのか、どうなりたいのかがイメージしやすくなります。イメージすることは、バレエにおいてとても大切なことなのです。 これから暖かくなるにつれて薄着になり、Tシャツやキャミソールといった、腕を出す洋服を着る機会が増えてきますよね。ほっそりとした二の腕になって、周囲の視線を浴びるようにがんばりましょう。
次回は、「見(魅)せる「足」へ」というお話をしたいと思います。 皆さん、楽しみにしていてくださいね。
<次回のリリースは5月8日。お楽しみに♪>
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4歳よりクラシックバレエを始める。 高校卒業後、チャイコフスキー記念東京バレエ団入団。 7年間在籍し、ロシア・ヨーロッパ公演に参加。 モーリス・ベジャール作品を踊る。 退団後、劇団四季に入団。「オペラ座の怪人」などに出演。 1999年渡米。NYに住み、コンテンポラリー、 アルゼンチンタンゴを学ぶ。2003年帰国。 現在、チャイコフスキー記念東京バレエ団付属の 東京バレエ学校教師。