こんにちは、森麻子です。 vol.1では美しい姿勢についてのお話を致しました。その後、いかがでしょうか?上手くできなくても、積み重ねが大切なので、無理をせず、ご自分のペースでゆっくりがんばってみてくださいね。 前回、姿勢が悪いと格好良く見えないと言いましたが、そのまま姿勢の悪い状態が続くと、ウエストに余分なぜい肉がついてしまいます。プロポーションを改善していくためには、"腹筋をつけること"が必要となってくるのです。
今回は、『ちょこっとアンケート』でも多くの方が気にしていると回答されていたウエストについてお話ししたいと思います。「すっきりとしたウエスト」を作るためのエクササイズをご紹介しますね。 バレエダンサーの細いウエストがどのようにして作られるのか、不思議に思われていらっしゃる方も多いと思います。バレエでは「ルルベ」と言う、かかとを上げて立つ姿勢をとることが多いのですが、このように背伸びした状態をキープするためには、かなり上体を上に引き上げていなければ足に負担がかかってしまいます。
トウ・シューズを履いた場合は、更に一層上半身が強くなければ「ルルベ」の状態をキープすることができません。足の力だけで立っているのではなく、「腹筋」を使って姿勢を維持しているのです。 バレエダンサーにとって、「腹筋」は必要不可欠なのです。
では早速、ウエストに効き、腹筋をつけるエクササイズをやってみましょう。 実際試して頂くとわかると思いますが、これは最初、かなりきついと思います。しかし根気よく毎日続け、できるようになったら腹筋がついてきた証拠です。がんばってやってみましょうね!
ひざを曲げ、足を肩幅に開き、姿勢を正して座ります。 この時、頭は天井から引っ張られているような感じです。手はひざの上に、軽くおきます。
ゆっくり上体を後ろに倒していきます。 背中を丸くして、腰から順番に床につけていきましょう。 頭を上に引っ張りながら、背骨を1つ1つ床につけていきます。
あごを引き、ゆっくり上体を起こします。この時、上体を真っ直ぐにして起き上がるのではなく、おへそを見るような形で起き上がります。 そして、最初の背中を真っ直ぐにした姿勢に戻ります。
慣れてきたら、ゆっくり5回くらいやってみましょう。
注意点としては、ひざを曲げている足が開いてしまわないようにきちんと真っ直ぐに保ち、足の裏全部を床につけることです。
腹筋をつけることで、すらっとした姿勢を保つことにもつながります。 正しいエクササイズで、バランスのとれた身体作りをしていきましょう。
バレエでは、身体にぴったりした衣裳を着ます。 周囲に「見られている」という意識が一番身体を細くしていく手助けになるのです。 それは、普段着る洋服についても同じことが言えます。
次回はキュッと上がる「ヒップアップ」のエクササイズをご紹介します。 楽しみにしていてくださいね。
<次回のリリースは3月27日。お楽しみに♪>
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4歳よりクラシックバレエを始める。 高校卒業後、チャイコフスキー記念東京バレエ団入団。 7年間在籍し、ロシア・ヨーロッパ公演に参加。 モーリス・ベジャール作品を踊る。 退団後、劇団四季に入団。「オペラ座の怪人」などに出演。 1999年渡米。NYに住み、コンテンポラリー、 アルゼンチンタンゴを学ぶ。2003年帰国。 現在、チャイコフスキー記念東京バレエ団付属の 東京バレエ学校教師。