

第5章 「朝の目覚めにすっきり“ミント”」
今回はミントのお話。
ハーブティーを飲まない方でも、この香りをかがない日はないのでは?
だいたいのはみがき粉はすーっとさわやかなミントの香りですし、朝のハミガキタイムで目が覚める方も多いはずです。
ミントにはたくさんの種類があります。
お茶で飲むなら、ペパーミント(Mentha piperita)がおすすめです。このお茶は、消化を助け、又、口臭をおさえてくれますから、食後には最高ですよ。(和食には合わないかもしれませんが・・・)
弱った胃の働きを助けてくれる効果もあります。その場合は、朝、お腹がからっぽの時に濃いハーブティーにハチミツを加えたものを飲んで下さい。ハチミツには傷を治す力がありますから、少々胃が荒れ気味の時にはじんわりと疲れに浸み入るおいしさです。

以前モロッコをおとずれた時の事。
モロッコではミントのことを「ナナ」と呼んでいました。女の子の名前のようですね。
モロッカンミントティーをごちそうになった時、角砂糖の大きさが5cm角ぐらいある上に、それをドボドボとティーポットに入れてとかしているのでびっくりしていると、「疲れが取れますよ」と小さなグラスに入った甘い甘いミントティーをすすめてくれました。
暑い土地で、強い陽をあびた体には、コーヒーのカフェインよりも、ミントの涼やかさと、ためらいない程の甘いお茶は、かなりの覚醒効果がありました。
ミントティーをコーヒーのかわりに毎日飲んでいるのですが、やはり目覚めが良くておすすめですよ。
ミントの香りは、お酒の酔いにも効果があります。
古代ローマでは、お酒を飲んだ事を知られたくない女性達がミントティーにハチミツを加えたものをのんで、においを消していたそうです。
それから、車や電車に乗る時にミント味のキャンディーをなめていると、乗り物酔いをしません。
春先の鼻やノドの不調に、ミントのエッセンシャルオイルをひとたらししたマスクを使うのも良いでしょう。
ただし、直接肌に触れないようにご注意を!!もしも目にでも入ったら、大変です。

ミントのレシピは、甘い香りのものとの組み合わせが多くみられます。
マシュマロ、チョコレート、アイスクリーム・・・。
このレシピは、近所のおばあさまからおしえていただきました。
「ただの苺ジャムじゃ飽きてしまうから。」と、"ひとひねり"あるレシピです。

●材料(2〜3人分)
- いちご 1パック
- おさとう 大さじ3〜4杯
- ペパーミント(ドライ) 小さじ2杯
- いちごは半分に切って、お砂糖をからめ、
30分程なじませる。
- 苺から水分が出てくるので、小鍋にフタをして、弱火で煮る。
- 熱いうちにミントを加えて、香りをうつす。

このジャムをソーダで割っても美味しいです。


ミントはとても育てやすいハーブです。半日陰の湿った場所が好きです。
ただ、ミントの仲間を2種類以上、1つのプランターで育てると、根っこがくっつきあって、あらたな雑種のミントになってしまいますから要注意です。
<次回のリリースは5月15日。お楽しみに♪>
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