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金色は太陽の色です。すべての光の根源であり、もっとも喜ばしいもの。完璧なもの。黄金のシャワーを浴びるといった類の夢は、もちろん吉夢といっていいでしょう。けれど、その一方で金色は完璧すぎるという意味でもあります。『紫』の項目にも似たようなことが書いてあるのですが、完璧すぎて人間には畏れ多いという発想になるようです。たとえば、ギリシア神話に出てくる欲張りな王・ミダスは、「手に触れたものがすべて黄金に変わる力をください」と神に祈りました。その願いはかなえられたのですが、食べ物も飲み物も全部黄金に変わってしまい、たちまち飢えと渇きに苦しみました。ついには最愛の娘を黄金の像に変えてしまい、そこで改心して、神に許しを乞い、良い王様に生まれ変わったということです。夢の中で金色が印象的だったときは、確かにあなたは神的なものに触れようとしているのですが、同時に思いあがっていないか、試されているのだと考えてください。なお、夢を見た人が女性の場合は、少し違う意味もあって、ステキな男性にめぐりあう予兆でもあるそうです。

筆者：昴