それぞれの星、それぞれの言葉……星たちの会議は踊る
今回の満月のホロスコープは、太陽、木星、金星は大変いい状態で、全人類がクリスマスプレゼントをもらえるような、すばらしい恩恵を約束してくれています。けれど、相変わらず厳しい角度にある天王星と冥王星は、来年1月に向けて、国際紛争や国家単位の組織が崩壊するのを予感させる危険な配置。この矛盾、どうしたらいいものでしょうね。
ところで、先日、プルモア読者の方からこんなメールをいただきました。「月の運勢と週の運勢と毎日の運勢と、矛盾することが書いてありますが、どれが正しいんですか?」。
実に鋭いところをついていらっしゃいます。さすがはプルモア読者。占いの読み込み方が違いますね。
矛盾が出るのは、各運を判断するときに、見ている星が違うからです。おおむね、短期の運勢は動きの速い星を、長期の運勢は動きの遅い星も含めたより多くの星を見て占っています。
たくさんの人が出席している会議をイメージするとわかりやすいでしょう。意見はそれぞれ違い、同調する人たちもいれば、真っ向から反対する人もいて、話がまとまるとは限りません。会議での決定に従わず、好き勝手なことをする人たちだっています。
星たちの会議もまさにそのようなもので、みんなそれぞれ違った言い分があるようです。星占いでは主に太陽系にある10の星を使います。10の星たちが言っていることのどれを採用するか、それによって占いの結果は変化します。
それぞれの星がもたらす力は、矛盾したり拮抗したりしても、すべて私たちの上に降り注いでいると、星占いでは考えます。星たちの言うことは『可能性』であり、その可能性は、一度にひとつずつやってくるとは限りません。むしろ、複数の可能性が同時にもたらされるのが普通でしょう。
またひとつたとえ話をすると、それはお菓子のアソートボックスに似ています。運命という、いろんなお菓子の入った箱を私たちは星からもらいます。キャンディにウイスキーボンボンにトリュフチョコレートにゼリービーンズ……全部違う味で、まとめて食べると変な味になっちゃうこともあるみたいです。
でも、全部食べなくちゃいけないわけではありません。どれを食べるか、選択の自由はちゃんと残されています。
食べたいお菓子と食べたくないお菓子があるのと同じように、占いの結果も、なんだかしっくりくるものと、そうではないものとがあるでしょう。直感的にしっくりくる占いの結果が、あなたの選んだお菓子であるといえます。
……さて、それで。今回の満月で星たちがくれたお菓子箱の中には、とってもおいしいものと、食べたら体に悪そうな激辛なものと、両方入っているようですね。私たち人間がどちらを選ぶか、試されているみたい。
満月が輝く双子座は、様々な可能性を検討し、選択する星座。慎重に、間違いなく、確実に、おいしいお菓子を選び取ろうではありませんか。
それではまた、新月の日に。次は今年最後の新月です。年末で忙しくなりますが、がんばりましょうね♪
七宮 昴 (スピカ☆スタジオ)