これを解くためには、月齢と月相は違うというお話をしなくてはなりません。実は、占星術や天文学でいう満月とは、月相のひとつであり、お月見の十五夜は月齢のひとつで、そもそも定義が違うんです。
☆月相
太陽と月の位置関係。新月は、太陽、月、地球の順で一直線に並ぶこと。満月は、太陽、地球、月の順で一直線に並ぶこと。
☆月齢
新月を含む日から数えて、経過した日数。十五夜は月齢15のことで、新月を含む日から15日目にあたる。その日が月相の満月を含む日と一致するとは限らない。
……と、こんな感じで、満月という言葉と十五夜という言葉は、同じことを示しているわけではないのですよね。もちろん、偶然、満月の起きる瞬間が十五夜の日に含まれることもあります。たとえば、昨年、2013年はそういう年でした。
さて、そんな9月の満月ですが、ホロスコープ的には、3月にあった乙女座の満月と似た配置が見られます。3月の乙女座の満月では、太陽が魚座、月が乙女座。今回の魚座の満月では、太陽が乙女座、月が魚座で、ちょうど位置が入れ替わっているんです。
3月の満月のとき、老賢人の星・土星が、満月の極端なパワーを緩和するとお話ししました。今回もまた、土星が太陽と月に良い影響をもたらしています。
2週間前の新月は、アンバランスで複雑な星の配置でしたが、矛盾していた情報や出来事がだんだん整理されていくでしょう。次の新月までの間に、ちょっとずつお片づけが進んでいくイメージ。
経験豊かな年長者の指導を受けて、少しずつ努力すれば、何ごとも良いほうへ向かうでしょう。素直に習う気持ちがあれば、モノもコトも、あるべき場所にすっと収まっていくのがわかるはずです。自分で判断できなくなったら、遠慮しないで、尊敬する人に相談していいんですよ。
このページの下のほうには、過去の『新月と満月の占い』へのリンクもあります。『
2014年3月17日乙女座の満月の占い』も読んでみてください。それではまた、新月の日に。
七宮 昴 (スピカ☆スタジオ)