今回の新月は、いかにも月が月らしくある新月。1年間に13回から14回の新月があるのですが、その中でもいちばん、月が本来の力を発揮できるときです。蟹座は、月が守護する星座であり、月の女神は自分の家に帰ってきたような気分になっています。
さらに、蟹座と同じ水の星座である魚座には海王星があって、新月を応援する光を放っています。女神はまさに、つやつやぷるぷるに潤っている状態ですね。
月の女神のご機嫌がよいときは、生命あるものがみんなハッピーになります。人間だけでなく、地上の動物たちも生き生きとするでしょう。絶滅しそうになっている動物も、強い力を取り戻せるはず。そして、赤ちゃんや子どもたちのように、大人の保護がないと生きられない命も、月の女神が守ってくれるでしょう。新しい命を望んでいるカップルには、女神からプレゼントがあるかもしれません。
ところで、12星座はそれぞれ、人間の体の部分に対応しています。牡羊座は頭部、牡牛座は首、双子座は腕ときて、蟹座はバストと胃袋を司ります。バストは、赤ちゃんに栄養を与える器官、胃袋は食べ物を消化する器官。蟹座は栄養をとることに関係の深い星座なのですよね。
現在のトルコにある、エフェソスという土地からは、20個くらいの乳房がある月の女神アルテミスの像が出土しました。アルテミスが豊穣の女神であり、食べ物を与える女神として大切にされていたことの証拠です。
というわけで、この時期、蟹座で力を増している月の女神にあやかり、お料理をしませんか? 自分で食べるだけでなく、家族や友だち、会社の同僚など、あなたの大切な人たちにおいしいものをたくさん食べさせてあげましょう。少しの間、ダイエットはお休みでもいいですよね。
笑顔で食卓を囲むと、心が通じ合います。なにより、腕によりをかけて作ったお料理が、大切な人たちの血となり、肉となり、骨となり、活力となってくれたら、こんなにうれしいことはありません。
お母さんやおばあちゃんから、我が家に伝わるお料理を教わるのもステキですね。おいしさと一緒に、幸せも次世代に受け継いでいけそうです。
月に関わりの深い食材は、ミルク、根菜類、キャベツなどの結球する野菜、チーズや豆腐などの発酵食品、魚介類、海藻です。これらは今回の新月におけるラッキーフードでもあります。チーズたっぷりのシーフードグラタンなんて、いかがでしょうか。
月を表す白いエプロンをつけて、Let's start cooking!!
蟹座さんは、生クリームでかわいくデコレーションしたバースデーケーキを忘れずに食べてくださいね! それではまた、次回、満月の日にお会いしましょう。
七宮 昴 (スピカ☆スタジオ)