『期待大！』なんて書いちゃったところで、全然違うことを言うようですが、2014年元日の新月はとんでもない星の配置です。東京では、東の地平線に冥界の王ハデスの星・冥王星が昇るころ、新月を迎えます。その他にも、星占い師なら、「うわー、大変だ！」と悲鳴を上げたくなるような形に星たちがフォーメーションを組み、なんだか心臓に悪い感じ。年始から物騒なことを書きたくないと思いつつ、最近の危なっかしい東アジアの情勢などが心配になってきます。
権力、通貨、国家間のバランスの崩壊と再構築……上にあるものが下に、下にあるものが上に入れ替わる、大転換が訪れそうな予感です。
しかし、転換が吉と出るか凶と出るか、星はまだ何も決定していないと思います。何かが改まり生まれ変わるときには、衝撃もあるし、つらい道を通過する場面があるのは常なること。別に想像できないことではありません。
激しい星の配置を見て、これはもう動乱が起きるとか、革命だ、戦争だと騒ぎ立てるのはたやすいけれど、そうではなくて、この星たちがもたらす強力なエネルギーを、『生み出す力』として有効利用する方法を考えるときなのかもしれません。
ところで、冥界の王ハデスは、大変なお金持ちなんだとか。冥王星を英語でプルートというのですが、これは『富みたる者』というハデスの称号のひとつです。なにしろ、生きとし生けるもの、形あるものはみんな、最後はハデスのもとに行くのですから、地上のあらゆる富は結局ハデスの蔵に入る運命なんですって。
今回の新月には、『下にあるものが上へ』というイメージがあると、先に書きました。そう、地の底に埋もれたはずのものが、再び地上へ。東の空に昇る冥王星は、『死蔵されていた財産が日の目を見る』『非科学的だと一笑に付されていた古いテクノロジーが、実はこれからの世界を作るために有効だと見直される』など、喜ばしいイメージも秘めています。もしかしたら、大金持ちのハデスさまは、財宝の詰まった蔵を開けてくれるつもりなのかしら？
そして、大変だと叫んでしまいそうな出来事があったときこそが、真のチャンスだと、言っているようでもあります。追い込まれたからこそ、火事場のバカぢから的なパワーを発揮する人も出たりしてね。
2014年、「うわー、大変だ！」がファンファーレに聞こえる人が、サクセス・ストーリーを歩む人になるでしょう。
というわけで、なかなか激しい年の始まりとなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。こんなことを占ってほしいというリクエストがありましたら、プルモアかんりにんさんまで、メールくださいね。それではまた、満月の日に！
七宮 昴 （スピカ☆スタジオ）