この新月に、星たちが示すテーマは、『革命・戦争・平和』です。現在の国際情勢を見ると、ただただ、ため息が出てしまいますね。
新月が起きる天秤座は、そもそも平和の星座です。天秤座生まれの人は争いが嫌いと言いますが、それはまさに、平和の星・金星の光のもとに生まれたからです。しかし、穏やかで変わりのない生活は、次第に楽なほうへと流れ、マンネリや怠惰をもたらす面もあります。なれ合いや腐敗などにつながる場合もありますよね。
今、革命の星・天王星は、新月のちょうど真正面に位置しています。太陽系を上から見ると、地球、月、太陽、天王星の順で一直線に並んでいる状態。地球から見て天王星は、戦いの星座・牡羊座の方向にあり、太陽と月を貫いて、私たちに新しい世界へと羽ばたくよう促しています。「さあ、今いる場所から出て、未来へ向かうんだ」というメッセージです。天王星の示す道を進むには、勇気が必要だし、ときには争いも起きるでしょう。でも、避けて通ることはできません。
ところで、争いの嫌いな天秤座ではありますが、唯一、戦う場面があります。それは、裁判です。天に輝く天秤は、裁判の女神の持ち物。星たちは「良き法のもとに、大きくなりすぎた社会を再構築する必要がある」と言っているのかもしれません。
革命は無血に終わり、公正な法が施行されますように! この新月のパワーが、最終的には平和の方向へ利用されるよう、願ってやみません。
通常、天秤座の新月にオススメの行動といえば、美しさと魅力を磨くことなのですが、今回はそれに加えて、古い自分を壊すことを加えたいと思います。たとえば、美容法ひとつとっても、お肌を保湿して、たっぷり栄養を与えて……というのではなく、ホットヨガやピーリングなど、古くなったものを外に出すタイプのものを選ぶといいでしょう。もちろん、体質に合う合わないもありますから、慎重に。肌の弱い人は、着たことがないタイプの服に挑戦して、ファッションで『攻める』という方法でもOKです。
また、内面的な改革を目指すのも今です。言い訳ばっかりして、手をつけないままにしていることは、誰にもなにかしらあるはず。自分に対する心を鬼にして(!)、苦手なこと、反発を感じること、やりたくないことに挑戦しましょう。それって、絶対にイヤな気分になるんですが、そのイヤになる感じが薬にもなるところです。
さらに、これは人間関係にもいえること。なんとなくそりが合わなくて避けている人づきあいに、向き合ってみてはいかがでしょう。気が合わないんだから、ぎくしゃくして当たり前。どこか一点でも、理解しあえるところを見つけられればいいな、というくらいの軽い気持ちでよいと思います。
なにかひとつ、私サイズの改革を!
……と、こんなこと書いちゃったから、私もひとつは自分の中で逃げていたことに向き合って、攻めの姿勢でいかなくちゃ。何に挑戦しようかな。次回、満月の日にお会いするときまで、がんばります。
七宮 昴 (スピカ☆スタジオ)